神戸市立医療センター中央市民病院・開腹子宮全摘手術の真実

子宮筋腫で悩む方にいい治療を受けて頂くためのサイトです

病院のあり方

第9章 患者の叫び声・患者の意識改革・病院の意識改革


【大学病院の受け皿?】

今回の私の治療に対して、「病院の、若い医師の、いい様にされた。」私はそう思っています。
そもそも、私は大学病院に行って、若い医師の練習台や見世物になりたくないと思って、神戸市立医療センター中央市民病院を選びました。
しかし、それがそうではなかったのです。
このような公立病院(神戸市立医療センター中央市民病院)は、大学病院の関連病院として、受け皿となり、研修医を受け入れているのです。
前にも記したように、きちっとHPにその事を謳ってくれている病院もあります。
しかし、神戸市立医療センター中央市民病院では私が訊いたにもかかわらず、教えてもらえないどころか、まるで自分ができるような答えが返ってきました。
神戸市立医療センター中央市民病院では指導医は説明義務の範囲外です。
こういう病院のシステムもさることながら、そういう病院の医師が、他院でどのような治療が行われているのかさえ知らなかった。
研修医育成のための、開腹手術が多くなるというシステムです。
これで何も問題ないといえるのでしょうか。
患者がこういう事を認識しておかないと、いい治療は受けられないのでしょうか。
得てして、こういう病院での、水面下のターゲットは45歳以上の巨大筋腫の患者です。
今回の私のように、説明もしなければ、納得もしていないのに、カルテに記載もせず、手術に持っていかれる。
患者も医師の言う事を鵜呑みにしてしまう。
結果、患者が手術後に子宮喪失感に陥って、苦しむことになるのです。

【腹腔鏡の認定医】

腹腔鏡の認定医は少ないです。
腹腔鏡の認定医のいない病院があるのも確かです。
そういう病院なら、開腹手術になったとしても仕方ないでしょう。
実際訴訟時に、腹腔鏡の認定医でない医師に鑑定を依頼したところ、開腹全摘で仕方ないと言われました。
しかし、私はそういう病院に行ったのではありません。
神戸市が誇る神戸医療産業都市の基幹病院で、高度医療先進医療・低侵襲を謳う神戸市立医療センター中央市民病院に行ったのです。
そこで、他院が腹腔鏡で出来ると言われた手術をなぜ、開腹されないといけなかったのでしょうか。
それも、腹腔鏡で出来る出来ないのレベルでもなければ、 腹腔鏡の認定医が少ないから、と言う訳でもないのです。
実際、北医師は日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医・評議員・技術審査員です。
手術の指導医に腹腔鏡の認定医が入っているのです。
ところが、執刀医は腹腔鏡の認定医ではありませんでした。
しかも、その執刀医は自分の過去の人工肛門にした経験を話してきました。
その目標を達成させるために、患者のあらゆる希望をもみ消しました。
この執刀医が、私に何をしたのか。
この病院全体が、私のような患者をどのように扱ってきたのかが、よくお分かりいただけることだと思います。

【指導医と研修医】

確かに、研修医に対する手術が必要なのも、それはそうなのでしょう。
きちっと説明がなされて、患者が納得しているのなら、文句はありません。
それが、患者が納得もしていない、嫌がっているどころか、避けたいと思っていたのに、そのような手術が行われているのです。
指導医をつけないといけないような医師が、患者に対してどのような対応をしてくるか。
今回の私の経験から、それがよくお分かりいただけたのではないでしょうか。
そもそも、手術に際して指導医をつけないといけない医師が外来で、患者の難しい症例に対して、患者の希望に対して、きちんと説明が対応ができるでしょうか。
それが今回「北医師の言うことするベース」として、私の希望はもみ消されました。
本来なら、「経験豊富な医師の診察による判断が必要」のはずです。
しかし裁判では何も悪くないと今回の治療が認められました。
これからも、病院はこういう医療行為を続けていく可能性があります。
このような手術が神戸市立医療センター中央市民病院に限らず、行われているのかもしれません。
病院によって、その治療方針が激しく違うという事はお分かりいただけたと思います。
医師の言う事を鵜呑みにしないで、必ずセカンドオピニオン・サードオピニオンに行ってもらいたいものです。


【密室の医療現場を問う】

今回のことは診察室が密室であるという事を巧に利用しているように思います。
思えば診察室に白衣を着たナースはいらっしゃいませんでした。
いたのは恐らく事務スタッフだったのでしょう。
患者の言った事を希望をカルテに書かなければ、それで通用します。
手術を決める前に出されるべき同意書も、手術をすると決めてから出してきました。
女性である患者に対して、「腐ってた」「もっと赤黒くなる」等の言葉を使っても誰にも咎められません。
逆に、他の医療スタッフの目がある病棟では、患者から文句が出ないような説明しかされませんでした。
最初にきちんとした説明がされていないから、次から次へとおかしくなってくる。
してもいない説明を患者にしたとして、カルテに記載さえすれば、それで通用する。
逆に患者の言った大事なことは書かない・・・。
ICレコーダーとカルテのくいちがいがありながら、このような医療行為が認められました。
術後の話し合いとはいえ、きちんと診察室で診療という形で行われたうえでの話し合いでした。
しかし、ICレコーダーは「伝聞証拠」と一蹴されました。
では、普段医師が患者に説明していることは何だというのでしょうか。
これで医療が成り立つのでしょうか。
患者は、国民はこのような事で、安全な、質のいい医療を受ける事が出来るのでしょうか。
医師は診察室という密室で、どのような事をしてくるのでしょうか。
実際、私は今回いい治療(腹腔鏡やアゴニスト療法)を受ける事が出来なかったばかりか、人生をつぶされたのです・・・。

【病院・医師は良心的?】

病院は、医師は良心的なもの、患者を助けてくれるもの、通常はそのように思っているのではないでしょうか。
私もご多分に漏れずそうでした。
司法ですら、 「手術の実施に影響を与えるような事情が判明した場合、その事を診療録に記載しないとは考えられない。」です。
しかし、それがそうではありませんでしたという事はこのサイトでお分かりいただけと思います。
カルテに患者の希望を書かなければ、自分の思い通りにできる、それで通用する、今回それが証明されました。
女性にとって大事な手術です。
しかし、こういう病院・医師にとって患者は女性でも、人間でもありません。
そういう対象物としか見ていないから、部長は「説明しない、話聞かない。」、 指導医は「挨拶にも来ない。」、主治医は「腐ってた、赤黒くなる。」等々、このような対応をしてくるのです。
そして病院自体もそれに乗っかってきました。
病院として「患者の権利の章典・基本理念」等など、色々な事がくどくどと掲げられています。
逆に言えば、その病院の医師が、そういう事をする恐れがあるから、その戒めとしてこういう事を掲げているのではないでしょうか。
ところが、それを実践しなければならない現場の医師が何も分かっていませんでした・・・。

【判例】

今回病院の主張が全面的に認められ、医師の判断により、
患者の妊娠希望や子宮温存希望は認められず、
アゴニスト療法の適応すらなく、開腹全摘で間違いないという判決になりました。
過去にあった判例では、30代の女性なら、妊娠希望が認められたのですが、
閉経前の女性には、妊娠希望はおろか、子宮温存希望さえ認められずに終わりました。
これは神戸市立医療センター中央市民病院が閉経前の患者に行っていたアゴニスト療法の適応すらなく開腹全摘することが、 これからも続けられるという事になります。
どうか、子宮温存希望、傷も小さくと思う患者さんは、この病院や今回のような医師からは逃げて欲しいと思います。

【病院の意識改革・患者の意識改革】

滋賀医大病院での二つの訴訟。
その根底にあるのは、患者のいい治療を求める気持ちではないでしょうか。
患者はいい治療を受けたいと思って、そういう病院だと思って行っているのに、
何故、病院がそれに応えてくれないのでしょうか。
何故、病院のいい様にされないといけないのでしょうか。
病院に患者の言い分を突き付けることも、それによって病院が治療が変わるのであれば、 必要ではないでしょうか。
患者が、病院の、医師の言う事を鵜呑みにする時代は終わったのと同様に、 患者が黙っている時代も終わったのではないでしょうか。

【患者の権利は?】

医師会のホームページで「インフォームドコンセントはしっかりと」と見たと思います。
神戸市立医療センター中央市民病院では患者の権利の章典が謳われています。
医道審議会では「診療録に真実を記載する義務」。
いずれもきれいごとなのでしょうか。
さほど現場には届いていないようです。
患者の権利宣言は50年以上前。
医療基本法(患者側の権利を法律で守ろう)は50年たっても、未だ制定されず。
患者の権利はさほど何もないようです。
体に悪くなければ患者は泣き寝入り。
医師や司法の国家資格・国家権力と一般国民には厚い壁があるようです。

【これからの医療は?】

京大病院は何故、方針転換をしたのでしょうか。
神戸市立医療センター中央市民病院は少しは変ったのでしょうか。
私が手術を受けた当時より、腹腔鏡の認定医が増えました。
慌てて、3人の若手医師に腹腔鏡の認定医を取らせたようです。
しかし、腹腔鏡の手術件数はまだまだという感じです。
まだ水面下で、私のように、巨大筋腫にアゴニスト療法適応無として、開腹手術が行われているのかもしれません。
このような病院の治療方針が、体制が続いていくのかもしれません。

私以外にも、開腹全摘を当たり前として手術を受けている人がいるのも事実です。
本当にそれしかなかったのでしょうか。
実際、ブログで見たのが、既婚者経産婦それも帝王切開を経験された方が、医師から「開腹全摘」と言われ、
「良いですよ、ガッツリ切って下さい」と言ったというようなブログも見ました。
本人がそう言っているのなら、納得しているのなら、かまいません。
私の治療は開腹全摘で当たり前でした。
そのように納得して、満足していたのでは前には進みません。
逆に多くの方が泣き寝入りになっているのでしょう。
病院や医師に対して問いかけることで、私がこのような治療体験記を書くことで、 患者の病院・医師に対する意識・認識が変わるのなら、病院が治療方針を転換するのなら、 開業医がセカンドオピニオンの重要性をHPに打ち出すのなら、 医師が患者に腐っていたなどと発言することがなくなるのなら、 すべてがいい方向に行くのなら、これは意味ある事ではないでしょうか。

私の後に続く方が、私のような事にならないように、病院にも、患者にも、世間一般にも訴えていかなければならないのでしょうか。




神戸市立医療センター中央市民病院 産婦人科 患者の叫び声



産婦人科学会のHPがあります。産婦人科専門医の先生が多数名前を登録されています。
会長は前の東大の先生から、阪大の先生へと変わられていました。
私がセカンドオピニオンに行った先生です。
会長になられるような先生はその知識も、経験も豊富でいらっしゃるでしょう。
多数の若い医師を育て上げてきたのでしょう。
私が大阪大学医学部附属病院をセカンドオピニオンに選んだ理由は 当時のHPに、「主治医の説明に納得できない方」とあったからです。
「納得できるようにフォローしましょう」というスタンスだったのでしょう。
でも、フォローしきれたのでしょうか。
その当時はまだ、卵巣や指導医の事でした。
手術自体がおかしいとは思っていませんでした・・。
それでも、返書の後、宮本医師は異動になりました。
今は、今回の事に関して納得のいかないことが、さらに増えました。
_________...________

今回の病院の、医師の私に対する対応はあまりにもひどいのではないでしょうか。
・治療は開腹全摘、アゴニストもしていません。
・全摘拒否はもみ消され、
・カルテには事実と違う事を記載し、「信用性に欠ける」と患者を悪者にして自分の都合のいい様にする。
・「腐ってた」「赤黒くなる」等々
「どれもこれも」でした。
これらのどれか一つでも、患者は不信感を覚えます。
それがこれだけ揃っていたらどうなるのでしょうか。
大事な子宮を取った医師から、

「もちろん子宮温存の希望は聞いていない、手術を避けたい理由は特に言ってなかった。」

このような事を言われたら、患者がどう思うか、どうなるか想像できますでしょうか。
最後の最後にこのような医師から大事な子宮を取られてしまいました・・・。
“あとから”このような医師とわかりました・・・。
このような医師がいることで、患者は安心して医療を治療を受ける事が出来るのでしょうか。
このような医師の存在が許されるのでしょうか。
逆に医師はこれぐらいの事当たり前のようにしているのでしょうか。
患者はこのような医師もいるという事を頭の片隅に入れておかないといけないのでしょうか。
患者をこのように扱ってきたきた病院・医師が存在しているのです。
これが日本の医療の現実なのでしょうか。
産婦人科の会長はこのような医師がいることをご存じでしょうか・・・。

今までも、そしてこれからも、同じ事を繰り返されたのでは、患者はたまったものではありません。
妊娠希望があって、全摘拒否をしたにもかかわらず、子宮を取られた患者の声、人工肛門にされ た患者の声、仕事を失ったり、精神的におかしくなった人の声はそちらに届いているのでしょうか。
無理矢理子宮を取られた患者は、精神的におかしくなった人は、どうやって生きていったらいいのでしょうか。
そしてカルテに「信用性が無い」と書かれたら・・・。
「信用性が無い」と書かれた判例は今後永久に残ります。
これからの人生に影響を及ぼすかもしれません。
「あなたは信用性が無いんですよね・・・」。
医師はこのような事を、個人の尊厳を、人格を踏みにじるような事を、嘘の事実に基づいて、軽々しく書いて、 それが認められるのでしょうか。
また、喉頭浮腫で、浮腫んで息が出来なくなった方、血栓症で呼吸不全でその場で亡くなってしまった方は、 声を上げることもできません。
そしてその方たちは術前に説明はあったのでしょうか。
宮本医師のように「あとから」で、説明も聞かされずに、だったのではないのでしょうか。
“死人に口なし”です・・・。
患者は病院・医師から愚弄された挙句、泣き寝入りとなって黙っておかなくてはならないのでしょうか・・・。