京大病院では今まで巨大筋腫に対して開腹全摘!?
治療方針変更の謎
第8章 セカンドオピニオンの重要性
京大病院ホームページに、巨大筋腫も、アゴニスト療法をして腹腔鏡でできるようになったと書かれていました。
今までアゴニスト療法をせずに開腹全摘をしてきたという事です。
患者の妊娠子宮温存希望はどうなっていたのか。
蔑ろにされていたのでしょうか。私がそうでした。
神戸市立医療センター中央市民病院で、巨大筋腫にアゴニスト療法適応無として開腹全摘を、
若い医師・研修医に執刀させるという治療は、その大元は京大病院だったのです!
さらに、他院との治療実績のグラフを並べました。そこに驚愕の事実が!
【京大病院の巨大筋腫治療方針変更の謎】
2、3年程前に京大病院のHPを見た時に印象に残ったのは、癌治療がトップで、癌でも"子宮温存"を謳っていたことです。京大病院は癌治療に力を入れているようです。
なのになぜ、良性の子宮筋腫で全摘になるのか、甚だ疑問に思ったものです。
久しぶりに見て(2018年10月頃)、教授が近大病院のセカンドオピニオンの時の先生に代わっているのには気づきましたが、 おそらく、HPも更新したのでしょう、もう少し具体的に見てみました。
(アドレスhttp://kuhp.kyoto-u.ac.jp/~obgy/clinic/gynecology.html)
産婦人科で、「子宮筋腫が大きくて開腹手術を行っていた患者さんでも、 薬剤を使って、筋腫核を小さくして腹腔鏡手術を受けていただけるようになりました」とありました。
どういう事でしょうか。
"何よそれ!何を今さら"という感じです。何をさも自慢そうに言っているのでしょうか。
これは、今までは巨大筋腫に対して、アゴニスト療法をせずに、腹式手術をしてきたという事です。
どこかで聞いた話です。
私が神戸市立医療センター中央市民病院で受けた治療と同じです。
神戸市立医療センター中央市民病院は京大系列です。
もちろん北正人医師は京大出身です。
北医師が独自で巨大筋腫に対するこのような治療を行っていた訳では無いはずです。
大元は、母体である京大病院そのものが、そういう治療方針を取っていたという事です。
巨大筋腫に対して、アゴニスト療法をしなければ、腹腔鏡はもちろん、核出術もあり得ません。
必然的に開腹全摘になります。
そして、その手術を研修医や技術の未熟な若い医師に執刀させていたのでしょうか。
その可能性は大いにあります。
「京大病院だから」そう思って、巨大筋腫の患者さんがたくさん集まるのは当然です。
その患者さんたちに対して、私と同じように、問診・説明をしないで、アゴニスト療法をせず、 大きいまま開腹全摘手術をしていたのでしょうか?
そうなれば、患者の妊娠希望や温存希望はどうなっていたのでしょうか。
私のように妊娠希望のある患者さんにも、アゴニスト適応無として、当たり前のように子宮全摘にしてきたのでしょうか。
患者の“いい治療を”という期待を裏切っていたのではないでしょうか?
どういう目的でこういう治療方針をとってきていたのか。
甚だ疑問です。
【患者の苦しみ】
私のように、妊娠希望があったのに、子宮温存希望があったのに、温存の説明が無いため取られてしまった・・・そんな患者の気持ち苦しみは、病院は医師は理解しているのでしょうか。
理解していないから、このような治療ができる。
そして今回、いとも簡単に今までしてきた治療を覆す。
患者の苦しみが分ってもいなければ、それだけ患者をないがしろにしているという事ではないでしょうか。
このような治療で、精神的に苦しんでいるのは私だけではないはずです。
最近男性タレントさんが、数年前に受けた手術の侵襲ストレスで休業するという報道がありました。
男性の方でもそうなのです。
女性である私たちが、子宮を取られ、大きい傷を残されることがどれだけ苦痛であるか。
巨大筋腫に対して、他院で腹腔鏡で出来たものを、一律開腹全摘と決めていたのです。
そしてその治療方針をいとも簡単に変更してきました。
患者の事を何とも思っていないから、そういう事ができるのではないでしょうか。
「腹腔鏡ができるようになりました。」と言われれば、一見良いように聞こえます。
しかし、そうではありません。
特に新しい治療という訳では決してありません。
巨大筋腫に対しての腹腔鏡手術は、他の病院ではもうすでに何年も前から、当たり前のようにしている事です。
なぜ、今ここで方向転換なのでしょうか。
裁判で「アゴニスト療法が患者に良くない」と言うのならば、それを貫き通せばいいのではないでしょうか。
裁判でそのような事を言いながら、その一方でその治療方針を翻す。
実に虫のいい話です。
京大病院には自分達が行ってきた治療に信念を持っていないのでしょうか。
いとも簡単に、世間一般に右に倣えをするのでしょうか。
これは世間一般とは真逆の治療を行っていたことを認めたという事でしょうか。
では、今までの治療は本当に患者の為の治療法だったのでしょうか。
アゴニスト療法をせずに開腹全摘が“間違った治療だった”という事ではないのしょうか。
だから、180度方向転換せざるを得なかった・・・。
他にも「全身麻酔管理下の婦人科手術は年間470件に上りますが、 早期の社会復帰や分娩など患者さんそれぞれの希望が叶うよう、個別化治療に取り組んでいます。
良性疾患に対しては7割以上に腹腔鏡手術を行っています。」だそうです・・・。
これを見た今までの患者が何と思うでしょうか。
患者をどこまで蔑ろに扱ったら気が済むのでしょうか。
【医師の信念】
私が訴訟に際して、意見書を書いてもらうべく、腹腔鏡で有名な先生の元を訪れました。その先生は、アゴニスト療法を良しとしていませんでした。
それは、敢えてそれをしなくても、巨大筋腫に対して、腹腔鏡で出来るという実力と自信があったからです。
故に、その先生は私に
「『アゴニスト療法の適応があった』というような意見書は書くことは出来ない」
と言われました。それはなぜか。
「そのような意見書を書くことで、そこで自分の方針(アゴニスト療法を良しとしない)を曲げたり、 自分の今までの治療と今一生懸命通ってきていただける患者さんを否定する様なことになるから。」
と仰っていました。私もそれを聞いたら、それ以上「お願いします」と言う事は出来ませんでした。
病院が、医師がいとも簡単にその治療方針を方向転換する。
この医師の言葉を借りれば、医師や病院が今までの治療を、治療をされた患者を否定したのと同様です・・・。
そのような事を、患者の事を考えないから、いとも簡単に、さも自慢そうにHPで言えるのではないでしょうか。
京大病院の医師には、治療に対する信念も、患者に対する尊厳や配慮も無いのでしょうか。
さほど何も考えていないのでしょう・・・。
【京大病院の実績は?】
ご丁寧に治療実績のグラフまで出していました。サイドに腹腔鏡の実績を誇る病院の治療実績と京大病院の治療実績を並べました。
一目瞭然だと思います。
先代の教授は2015年まで、おそらく2016年以降、今の教授に代わられてから、 巨大子宮筋腫に対する治療方針の転換がありました。
婦人科手術件数の推移というグラフが出ていました。
それを見る限り、2017年から良性の腹式手術が減って、良性の鏡視下手術の件数が増えました。
「教授の代替わり以降、2017年頃から治療方針を替えて、成果が出たしたという事でしょうか。」
これが京大病院の実績です。
いつまでもアゴニスト療法適応無として、開腹全摘を行うわけにはいかなくなったという事です。
巨大筋腫でもアゴニスト療法が出来る、腹腔鏡で出来るという事です。
やろうと思えばできたのです。
なぜ今までしなかったのでしょうか。
今頃、間違いでしたということに気づいたのでしょうか。
2017年に何があったというのでしょうか。
グラフからは京大病院で今まで明らかに開腹率が高いのが見て取れます。
京大と言えば、東大につぐ優秀な大学のはずです。
その病院で、なぜこれほどまでに他院との開きがあるのでしょうか。
他の大学病院の実績とは20年近くも遅れを取っているのです。
どちらの病院が、患者に対して良心的な医療を行ってきたかというのは一目瞭然だと思います。
この病院で、治療という名にかこつけて、患者に何をしてきたのでしょうか。
間違いでなかったというのなら、今までの治療方針を続けていたらいいはずです。
甚だ疑問です・・・。
【京大系列神戸市立医療センター中央市民病院】
そして、その母体である京大病院で、新たに治療方針の転換を言っているのに、 北医師が裁判で言ってきた事は何だったのでしょうか。それでも私は巨大すぎて"適応が無い"のでしょうか。
"薬剤を使って"と謳っていても、私のように"大きすぎるから適応が無い"となれば、これまでのように開腹全摘となるのでしょうか。
医師は何とでもいいように言う事が出来ます。
都合のいい話です。
子宮筋腫そのものの治療だけではありません。
卵巣も、です。
世間一般で出血性黄体嚢胞と言われているものを、あくまでもチョコレート嚢腫と認識しています。
京大病院特有の治療方針があるのでしょうか?
世間一般とは、かなり"ずれ"があるようです。